納骨堂「心の依り処」
OSSUARY
西方山 浄国寺 納骨堂「心の依り処」
大地に抱かれて眠る場所
臼杵市に所在する、西方山 浄国寺 納骨堂の増築計画である。
納骨堂は長い年月続いていく側面から、経年変化をポジティブに捉えられる素材を用いた。既存建物のまわりを囲むように増築する事で、新しい雰囲気へと生まれ変わった。
外観は、「大地に抱かれて眠る場所」という感覚を大切にした。素材が持つムラが周りの自然と調和している。内部では通路の先に窓を設ける事で自然光を取り入れ、天井の仕上げを軒天と合わせた木目調にし、排煙窓の枠をなるべく見えないようにする事で中と外の繋がりを意識した。
既存の建物は、屋根が少々劣化しており熱的課題があったので、断熱塗料を塗る事で耐久性、断熱性能を向上させた。
納骨堂に休まれる皆様が心安らかに眠り、また懐かしい方に快適にお参りできる空間である事を心掛けた。
DATA
西方山 浄国寺 納骨堂「心の依り処」
所在地:大分県臼杵市
用途:納骨堂
構造・規模:鉄骨造1階建
敷地面積:1618.68㎡
建築面積:増築建物 121.40㎡、既存建物 138.00㎡、合計 259.40㎡
延床面積:増築建物 103.83㎡、既存建物 138.00㎡、合計 241.83㎡
設計・監理:光浦高史 松元美圭
構造設計:ひなた構造設計 白水英路
撮影:今枝あき(KINOCO PHOTO)