湯布院 田園の家

HOUSE

湯布院 田園の家

見通しの良い田園地帯で、プライバシーを確保した開放性の高い居住空間

湯布院盆地の田園地帯に建つ住宅。この住宅を考えるにあたり、見通しの効く平地であるため、クライアントは適度にプライバシーを保ちながらも、周囲の環境とつながりのある居住環境を求めた。居住エリアと外部環境との間には、連続するスリットが開けられた壁と、それによって生じる中間領域を設けている。この中間領域は、屋根のない一層の建築空間とも言える。田園地帯の外部環境、中間領域、セミパブリックな内部空間、個の空間が途切れることなく連続的に連なっていく空間構成としている。住居内の空間からはスリットを介して、または二層目に解放された空間を介して、外部の環境や湯布院の風景と繋がることができる。外部からこの建築を見た時には、居住者と直接的に視線を合わせることはないが、外部と内部のつながりを認識できる部分が多くあるため、閉鎖的な印象は受けない。建築を構成する要素としては、中間領域をつくる壁と、屋根版から壁に切り替わる「殻」が主要な要素である。その部分は白く塗装されていて、光触媒効果を持った「OPTIMUS」という塗料を使用しているため、防汚性が高く空気の浄化作用もある。「殻」を支える要素として打ち放しの壁があり、この地域で取れた杉を用いた型枠によって打設している。杉は表面にうづくり加工が施されたもので、地域性のある素材によって作られた印象的な要素となっている。 セミパブリックの内部空間では、床に華やかな模様のある大理石を使用した。キッチンは白い大理石の平面に浮かぶ黒いオブジェクトの存在感とし、リビングの大きな空間とキッチン周りの親密な空間は、エボニーによるL型の壁と天井によって調整されている。浴室は洗面脱衣、バス、シャワー、浴室テラスが一体空間としてとらえられるような空間としており、白基調のセミパブリックスペースと対比的な黒基調の囲われた安心感のある最もプライベート性の高い空間として存在している。

 

DATA
主用途/住宅
構造・規模/RC造2階建
敷地面積/830.61㎡( 25.15坪)
建築面積 / 227.98㎡( 68.96坪)
延床面積/337.59㎡( 102.12坪)
設計監理担当/光浦高史 小田原俊輔
構造設計/株式会社黒岩構造設計事ム所施工/株式会社佐伯建設
写真/針金洋介(針金建築写真事務所)

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