LIGHT SLAPS
HOUSE
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LIGHT SLAPS ー立体的に光を取り入れて、逆境をプラスに変えるー
南側に大きな擁壁と斜面が立上がり、南からの採光を得にくい敷地であった。そのため様々な空間構成が検討されたが、最終的に採用されたのは北側リビングの案。接道が北側なので防犯性が高い、前の竹林の借景が得られるなどの利点があった。北側の採光面での不利を解消して快適な空間にするため、「LightSlap(光の隙間)」を設けた。これは、南のハイサイドに一文字に設けられた水平連続窓で、そこから入った光は二階の全ての部屋の頭上をつきぬけて北側のリビングにまで達する。特に太陽高度の低い冬期は直射光としてリビング天井を照らすので、北側リビングが冬でも暖かい。夏は庇によって直射をカット。リビング上部には、北側に面した勾配屋根面にも「LightSlap」が設けられていて、安定した屋根からの採光を得ている。「LightSlap」は重力換気による風の通り道としても働き、夏は風通しが良く涼しい室内となる。
DATA
主用途/住宅
構造・規模/木造2階建
敷地面積/310.65m2(93.97坪)
建物面積/92.9 m2(28.1坪)
延床面積/143.39 m2(43.38坪)
施工/株式会社平野工務店
写真/竹内康訓(すたぢおZERO)