大分県佐伯市に建つ公設水産市場の、耐震回収を伴う空間再生。市場には様々な機能（せり場、冷蔵、冷凍、海水浄化、生簀、事務棟）があるが、それを少しずつ生かしながら全体の空間再生を実施する計画。この市場は、佐伯駅から徒歩圏内にあり、レストランや、物販コーナーも併設され観光客が立ち寄ることができる。「食の街 佐伯」の港地域の要となるだろう。

駅から海側にある水産市場までの間、およそ600m四方のエリアについて提案した。現在の佐伯市葛港地区は地元の食材を販売する「まる」やいくつかの飲食店が人気であるが、まだその立地の潜在力を生かし切っているとは言えない。そこで、水産市場とその隣にある県営倉庫の空間再生から、エリアにある空き家を利用した空間再生へとつなげ、このエリアの潜在力を引き出していくような計画を提案した。提案の中から、水産市場の空間再生が現実化し、プロポーザルとなり、弊社はプロポーザルに応募して設計者に選定された。今後も継続的にこのエリアに関して提案していく。